「野生のミヤマクワガタを捕まえたい」という一言から始まった、今回のミヤマクワガタプロジェクト(略してMKP)。提言者のNさんは、当ブログでもお世話になっているGodspeedさんのご友人。区部にお住まいの方なので、山地に住むミヤマクワガタを野生で見たことが無いとのことで、西多摩在住で、こちらのフィールドに精通している(怪しいが…)僕が案内することになった。7月2日に下見にいって、だいたい2つのポイントに絞った。

参加者はGodspeedさん、彼のイトコHさん、Nさん、Nさんのお子さんのS君と、自分の計5人。天気予報は、当日の7月20日は、関東各地で夜から大雨が予想されており、条件もよくない。しかし、来週も天気が怪しいとのことで、強行した。

最初のポイント 奥多摩湖。一番よくカブクワが集まる街灯までは結構歩くのだが、さんざん歩いた結果、なんとその街灯が消えていた。湖では、そこ以外はあまり集まりがよくないので、完全な無駄足になってしまった。

そして、次のポイントに望みをたくす。
ここは、下見のときに大型のゾウムシや、大型の蛾も見られ、明らかに近くに樹液ポイントがありそうな、集まりのよい明かりのようだった。
しかし、下見時よりも天候や気温の条件が悪いのか、蛾の数も少なく、カブトムシもいない。しばらく見ていると、ブーンと♀カブトが飛来。とりあえず大型甲虫が飛ぶ日であることに少し安堵。

街灯近くの木をひとつひとつ見ていると、なにやら黄土色の物体が…。良く見ると、

ミヤマだ!!

メンバー全員大興奮…。高い位置にいるのであせって獲ろうとすると、落としてしまう(木の下は谷底)。自分とGodspeedさんがそれぞれはたき役と受け役でそれぞれが網を使い、うまくミヤマを網にいれた。


205032人物
ついに憧れのミヤマゲット!NさんとS君は特に大興奮。この前にも秩父に入ってミヤマクワガタを求めていたけど♀しか手に入らなかったらしく、野生の♂ミヤマを獲るのは初めてのことだそうだ。


211845ミヤマクワガタ
NさんとS君が大喜びで、持ち帰ることとなった。
大きさは計ってないが、後日、持ち帰ったNさんから計測データをいただくことになっている。なかなか立派な個体。
それにしても気温・天候条件も悪く、ポイント絞りも2つの街灯だけで、時間も1時間程度でミヤマをゲットできたのはかなりラッキーだった。


今回のミヤマ、今捕まえたら、飼育して楽しめるのはせいぜい一ヶ月だろう。
しかし、子供にとってその一ヶ月…特に毎日自由な夏休みの一ヶ月は、日々バタバタとしている大人の一ヶ月よりも、はるかに長く、またとても濃いもの。
帰りの車では興奮で鼻血まで出していたと聞くS君には、たっぷりと時間のある夏休みにミヤマと存分に遊んで、存分に眺めて、存分に友達に自慢して、最高の夏休みを過ごしてもらいたいと思う。

夏休みが終わり小学校が始まる頃には、ミヤマはケースの隅に転がって息絶えるだろう。
「楽しかった夏休みはもう終わり。9月からは学校がんばろうね」と、クワガタは、子供たちの気持ちをリセットしてくれているような気がしてならない。



【クワガタ以外に見つけた虫たち】

205754クロシデムシ

クロシデムシ

日本最大のシデムシ。
街灯採集の際には一瞬「クワガタか?」と思わせる、ガッカリ系甲虫界の代表選手。
特に、カブトムシにゴキブリをミックスさせたようなシデムシ特有のフォルムが、期待→失望の流れに拍車をかける。

こいつ以外にもノコギリカミキリも飛来した(ピンボケで画像無し)。これまた大型甲虫でノコギリクワガタぽい大きさ、色なので、期待→失望のキレ味はなかなかのもの。
クワガタ!と思いはたき落とした後、地面から聞こえる「キィ、キィ、キィ」という品の無い鳴き声は、なんだかバカにされたような気さえ起こる。

こういう脇役たちも採集を地味に彩っていたり、また、良いポイントであることを教えてくれる存在でもあったりもするので、軽んずべからず…。


205852ヘビトンボ

ヘビトンボとガの一種。

ヘビトンボは、なぜか結構みんなにはウケが良かった。
ナウシカなんかに出てきそうな不思議なフォルムの昆虫ですよね。


他には、コクワガタ♀、コロギス、カブトムシ♀