2014年11月8~10日に行った宮古島での記録。
観光メインで、観光やグルメのついでにデジハンといった感じだったので、記録生物種は少ない。

宮古島は、西表やヤンバル・奄美等と比べると、開発が進みすぎているし、いまいち生物的にパッとしないイメージがあり、あまり行く気のしない島だった。
また、イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ、アマミノクロウサギ、のような珍種アイコンがいないことも、生物の島というイメージが無いのだろう。

しかし実は、爬虫類でいえば、ミヤコトカゲ、ミヤコカナヘビ、ミヤコヒバァ、ミヤコヒメヘビなど宮古の固有種がいるし、またキシノウエトカゲや各種ヤモリなどもおり、
意外にも爬虫類の宝庫だったりする。
両生類は貧弱だが、生物地理学的にも興味深いミヤコヒキガエルに会うこともでき、けして無視できない島なのだ。

前述のとおり観光メインなので、フィールドにはほとんど入らないのだが(加えて、かなり体調が悪く観光もハードにはできずホテルでゆっくりしていた)、一種でも固有種に会えれば、という程度の気持ちだった。

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ミヤコヒキガエル。

宮古島固有種だが、エンカウント率は非常に高い。
行く前、宮古島のことは何も知らなかったが、何も生き物に出会わなくても、たぶんこいつには出会うだろうと予想していたが、その通りにたくさんの個体が道路に出てきていた。石垣島におけるオオヒキガエル並みか、それ以上によく見た。

ただ、繁殖期は9月から3月くらいとのことで、いつも沖縄に行く夏であればあまり見かけなかったのかもしれない。
道路ではたくさんひかれていた。
本土のアズマ・ニホンヒキガエルに比べると動きが素早くあっという間に逃げていくが、石垣島のオオヒキガエルほどではない。
本土のヒキガエルの鈍重さに見慣れていると、これらのヒキガエルの素早さには驚く。


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ミヤコヒキガエルの包接。

ミヤコヒキガエルは、大陸に住むアジアヒキガエルの系統で、琉球列島ではヒキガエルの仲間は本種しかいないため、かつては人為的に持ち込まれたものと考えられていた。しかし、更新世後期のミヤコヒキガエルの化石種が見つかったことにより、現在は在来のものと考えられている。

宮古島は標高が低く、海進で水没してしまったことで宮古の生物が全滅したとされており、それがハブの生息しない理由にもなっていた。
しかし、ミヤコヒキガエルの件もそうであるし、淡水性のミヤコサワガニが生息していることや、これまた周辺のカナヘビよりも台湾・中国のカナヘビに近縁のミヤコカナヘビが生息していることから、
宮古島水没説にも疑問が持たれており、古来から命をつないできた生き物たちの島とも考えられている。

一見、生物的に魅力を感じない島に思えるが、実は謎とロマンに満ちた島なのである。

両爬はミヤコヒキガエルしかデジハンできなかった(デジハンには失敗したが、クロガシラウミヘビも見た)が、以下は、その他の生き物たちをご紹介。

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アサギマダラ



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ツノメガニ


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ベニシオマネキ。
ハサミの大きさで競い合っています。


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オオオカガニ。非常に大きな陸生のカニ。



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ミナミトビハゼ


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キアシシギ
カニを捕えた。


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イソヒヨドリ